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赤いはねつき帽子をはためかせ、尻尾に結んだ糸を船から海へ垂らす見知った顔のミスラがいた。
「りんちゃん!!」
私は彼女の名を呼ぶ。彼女はこちらを振り向くとぴこぴこと耳を動かしながら手を振った。
「おぉっ!!ぬこらちゃん!!奇遇だにゃ~♪」
私は彼女のとなりに腰掛けた。
「こんな所で会うとは思わなかったね」
彼女と最初に会ったのは私が冒険を始めて間もない頃。
右も左も分からない私を案内してくれたのが彼女だった。
それから久しくあっていなかったが、久し振りの再会に話が自然と弾んだ。
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