3人が本棚に入れています
本棚に追加
「さてと。それじゃあお前達にはこれから新しい家で住んでもらうぞ。」
「えっ!!」
「なんだって!!」
「なっ…!!」
いきなりのことに私もリクもシオンも驚きを隠せなかった。
「ちょっと待った、じいや。今“お前達”って言った?」
「あぁ。言ったぞ。」
「…まさかとは思うけど僕達3人でそこに住めなんてことじゃないよね?」
「その通りじゃよ。これからチームとして活動するんじゃ、一緒に暮らした方が早く打ち解けられるじゃろ?」
「はぁ…。まったくじいやの考えにはついていけない時があるよ…。」
シオンは呆れたようにため息をついた。
「悪いけど僕はいつも通り自分の家で暮らさせてもらうよ。」
「私だっていきなりそんなこと言われたって困るわよ!」
「そうだ!いくらチームとして活動するからってなにも一緒に暮らさなくったていいだろ!?自分の家だってあるんだからよ!」
するとじいやは笑顔でとんでもないことを私達に言った。
「もうお前達の荷物は新しい家に運んでおるから戻っても何もないが?」
「嘘でしょ!?」
「嘘だろ!?」
「……。」
じいやの策略によって私達は新しい家で一緒に暮らすことになった。
この時のじいやの笑顔が悪魔のように見えたのはきっと私だけじゃないだろう…。
最初のコメントを投稿しよう!