-Zero-(中学編)

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――――…… ――… ― - カタンッ! 「だ、誰ですかっっ!!?」 あれから、咎人の塔に父親とは別々の牢屋に幽閉された元生徒会長は… 周りの様子がおかしいことに気づいた。 物音がしない――…っ! おかしい!!私の他にも罪人はいたはずなのに… なぜ、声… 一つ聞こえない!? ―― ゾクッ… そのとき背後に人の気配を感じた。 怖い… 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い… 背後から感じるとてつもない殺気に鳥肌が立つ… 思い切って振り返った途端、 「え――…? (ザクッ!)」 ビシャャァァア… 真っ赤な血が飛び散る。生徒会長がそれが自分の血だということに気づいたとき、自分の首と胴が離れた瞬間だった… 真っ赤な血の水溜まりに佇む男は血に濡れたような真っ赤な服を着ていた。パサリ、フードを取り真っ赤な床に横たわる死体を冷ややかな目で見下すのは… まだ年の端もいかない少年で――‥ その姿はクリフェイドに瓜二つの姿だった。 「……俺の弟に手を出した報いだ」 再び、フードを被り来た道を帰る… グチッ…… グチャ…ッグチャッという音を立てて、床に散らばる血の水溜まりを踏み、転がる死体は踏み潰し、やがて暗闇へと姿を消した――‥。 塔の中は血生臭く悪臭が漂い、床に転がる胴体には赤く染まった制服を着たものもあった‥。 .
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