-1-(入学前天使編)

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――… 「なんてことだ!!」 国の機関のある一室――…、高そうな椅子に腰を下ろしていた男はデスクを叩いて叫んだ 「まさか、咎の塔にいた人間が全員死んだなんて… 前代未聞だぞ!!!」 「それに、咎の監視員まで全員バラバラだったそうじゃないか… 。」 「なんて惨い。監視員とて、そこらの人間とはちがう。少なくとも罪人を簡単に殺せるほどの力は持っている… だが、それも虚しく全員死んでいた」 「由々しき事態だ!! 幸いにも咎の塔の存在は民にはあまり知られていない。おかげで混乱は免れた… だが、目撃者はおらず監視カメラも壊され、犯人を捜し出すのは無理に等しい。ただでさえ…… 国家機関に不正を働く者に対し、人を費やしているんだ。なぜ、こんなときに…」 「しかし、いったい何のために…」 男たちは口をつぐむ。本当にわからなかった… 咎の塔には何もないし、あるのは罪人とそれを監視する監視員くらいだ… 「……殺すことに意味があったのか? 」 .
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