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ふぅー… 一体、何が原因なのだろうか?
ちらりと彼を見ると、辛そうに自分の机を見つめていた。同じようにその机に視線を移すと、やれ会長に近づくな!とか、この淫乱!とか、その他卑劣な言葉に思わず僕は片眉を吊り上げる。
彼の顔、性格から分析すると自分から関わったというわけでもなさそうだ。恐らく、会長のほうから近付いたのだろう…
さては、気に入られたのか?なんにしても、彼はただ被害者という立場に変わりはしないだろう。そう断言できる理由は会長の歪んだ性格と、ここの学園の特徴にあるからだ。
ここは女子禁制の全寮制の男子校だ。閉鎖的なこの空間で自然と恋愛対象は同性になる。つまり、男が男を好きになるということだ。
そして、尚いうのならば… ここの生徒会は… 中でも会長は神の如く生徒たちに崇拝されている。特に親衛隊は過激だ。誰かが会長に抱かれたというものならば容赦しない。その生徒を徹底的に追い詰める……そんな奴らだ。
そのうえ、タチが悪いのが会長だ。はっきり言って根が腐ってる… そう僕は思う。
何故かって?
何故なら会長は気に入った生徒をどんな手で使ってでも強引に自分の手元に置こうとするのだ。言わば奴隷だ。しかも、性奴隷なのだから、この上なくタチが悪い。
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