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――‥ッ!あれは…
何かを見つけたクリフェイドはそこから逃げるように立ち去る
その頃、父アクシオンは、
「王、この度は招き頂きありがとうございます…」
会釈するアクシオン、
「よい、そう堅くなるな。まさか、お前の大切な末っ子を社交界デビューに出すとは思わなかったがな?」
20代後半のまだ若い王は楽しげに、くくっ…と笑う
「いえ、私もそんなつもりはなかったのですが… スクワット・ブランドンがやたらと出席を促すので…」
どうやら、アクシオンはあまり乗り気ではなかったようだ。
「あぁ!そうだ!!王、是非ともクリフェイドとの謁見をお願いしたいのですが」
「良い。その謁見を認めよう…
で、お前の息子は何処にいる?」
重たそうな、だけども派手過ぎでもなく地味でもない衣装を身に纏い、頭には立派な王冠をつけた見目麗しい若き王の威厳に満ちたその姿に誰もが惹きつけられた‥。
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