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「クリフェイドなら、此処に………あ、あれ!?い、いない!?」
王の言葉にアクシオンは振り返るが、そこにはいるはずの末っ子の姿がない
「ク… クリフェイドっっ!!!ま、まさか誘拐されたんじゃっっ」
すっかり取り乱し、今にも警備員を呼び出しそうな勢いのアクシオンに、気付いたジルタニアスは向こうから駆けてくる…
「心配のし過ぎだよ、父さんも兄さんも‥。
クリフェイドも、もう高校生になるんだから」
と、呆れた表情を作るジルタニアス
「しかしっ!」
「大体、クリフェイドだって、そんな父さんたちが付きっきりだったら身がもたないよ」
ジルタニアスは呆れ顔で肩を竦めた-
「それにほら、クリフェイドならあそこでデザートを満喫してるし」
ジルタニアスの言葉に彼らが振り向く先は…
デザートコーナーで一人、楽しむクリフェイドの姿。そのクリフェイドの手には、皿にテンコ盛りに乗せられた数々のデザート‥
もはや、皿に空きスペースがないのも気にせずに次々と上に積み重ねていくデザートの類々、それは今にも崩れそうだった…。
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