-2-(入学間近、嵐の予感)

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「クリフェイドなら、此処に………あ、あれ!?い、いない!?」 王の言葉にアクシオンは振り返るが、そこにはいるはずの末っ子の姿がない 「ク… クリフェイドっっ!!!ま、まさか誘拐されたんじゃっっ」 すっかり取り乱し、今にも警備員を呼び出しそうな勢いのアクシオンに、気付いたジルタニアスは向こうから駆けてくる… 「心配のし過ぎだよ、父さんも兄さんも‥。 クリフェイドも、もう高校生になるんだから」 と、呆れた表情を作るジルタニアス 「しかしっ!」 「大体、クリフェイドだって、そんな父さんたちが付きっきりだったら身がもたないよ」 ジルタニアスは呆れ顔で肩を竦めた- 「それにほら、クリフェイドならあそこでデザートを満喫してるし」 ジルタニアスの言葉に彼らが振り向く先は… デザートコーナーで一人、楽しむクリフェイドの姿。そのクリフェイドの手には、皿にテンコ盛りに乗せられた数々のデザート‥ もはや、皿に空きスペースがないのも気にせずに次々と上に積み重ねていくデザートの類々、それは今にも崩れそうだった…。 .
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