-2-(入学間近、嵐の予感)

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 ぁ゙・・ッ ――… 『――‥ 私は、結局お前たちを巻き込んでしまった…』 人の途絶えた街、もぬけの殻の如く、がらんとした寂しい大きな城‥ 『フランス王…… 貴様だけは赦しはしない』 その目は虚ろなる瞳、 断片的に蘇る過去の記憶――… 「『――…愚かな』」 記憶と現が重なるとき、それは覚醒の前兆… 「なに!?」 クリフェイドの口から漏れた言葉にスクワットは眉を寄せる 「『愚かな…。また同じことを繰り返す気か』」 その突如、クリフェイドを拘束していた黒スーツの男たちを突風が襲った 「な゙ッ!なんだこれはっっ!!!?」 クリフェイドは自覚していた。自身の瞳孔が開き切っていることを‥。だが止めようとも思わなかった。それは魂が呼応しているから――‥ .
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