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ぐらっ…
「――‥ ッ」
クリフェイドはふらついた。
「ぅ゙ッ… 僕はいったい‥‥何を…」
全てを思い出したわけではないクリフェイドは過去の記憶と現をさ迷う…
「……ちがう… 僕は… ッ」
何かを否定するかのように拒絶するようにクリフェイドは頭を抱え踞る
「――‥僕は …」
「この際だ!二人揃って死ぬがいいっっ!!!!」
スクワットが懐から取り出した銃を向けた
「僕は・・・ 」
瞳孔が開いた刹那――‥
― - キンッ!!
「ぅッぐ…っ!」
クリフェイドから放たれたナイフがスクワットの肩に突き刺さる‥
「僕の名はクリフェイドだ!」
それはスクワットに言っているようにも聞こえたが、それはまるで自身に言い聞かせているようにも聞こえた…
スクワットが怯んだ一瞬の隙をクリフェイドは逃すはずもなく、
パシッ!
黒いローブを身に纏った彼の手を掴むと、走ってその場から抜け出した
「ッ…―ハァ……ここまで来れば…
で、アンタ誰だ?」
だいぶ離れたところで掴んでいた手を離すと、クリフェイドは自分と差ほど変わらない背の高さの黒いローブの彼に訊く。
「………ボク?
ア ン リ
ボクはNo.2、アンリ・クロベル…」
ローブについているフードを頭から取った彼は金髪おかっぱの… 死んだ魚のような半分しか開き切っていない目に、見た感じ歳はクリフェイドと差ほど変わらない少年だった‥。
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