-2-(入学間近、嵐の予感)

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そして翌朝――… 新聞紙の面に大々的に取り上げられた一面、 『国家機密情報機関特殊組織の現在室長、スクワット・ブランドンに国の情報横流し疑惑!?』 という見出しだった。 わー… 書いてる書いてる。 もちろん、提供者はクリフェイドだ。因みに匿名で。 地位を持ったままだと、スクワット・ブランドンはまた絡んで来る… そう思ったクリフェイドは自分が先手を打つべく、 動いた。 こういうのに打ってつけなのがマスコミ。マスコミに疑惑を持ち掛ければ… それはもう大々的に取り上げられることは予想ついていた。スクワットの不審な動きの写真なども送りつけた結果がこれだ。 ――…これで、父の元に来ることはないだろう。ただ問題は… 「スクワットとヒューマン牧師だな…」 表に出て来なくても、裏では勢力を上げつつあるあの二人… 恐らく、一日に少なくとも数回は会ってるんじゃ…… 「…………」 新聞紙を睨むクリフェイドを昴が心配そうに見つめていることに、 本人は気づいていない…。 .
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