-2-(入学間近、嵐の予感)

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何にしろ、ヒューマン牧師のやってることをどうにかしなければ… 「ん゙ー……」 ひたすら唸るクリフェイド、昴は暫くそれを眺めていたが特に口を挟むことはなかった。 そして、 ――… 夜、 ホーホー… フクロウが鳴く深夜、クリフェイドはパチッと目を開けるとベッドから起き上がる。 「……………」 ゴソゴソ…と勝手に造った隠し扉を開けると、中からフードつきの黒いローブに仮面、黒縁眼鏡に赤色の鬘を取り出した。 着替えたクリフェイドの姿は、短い赤髪に黒縁眼鏡、その上に目元を覆う繊細な仮面、全身を包む漆黒のローブ。服装もミステリアスで、まさに闇の如き黒装束。 ガラガラガラ… 窓を開け、足をかける。 監視カメラが設置された屋敷はセキュリティ万全だが、今は昼間にクリフェイドが少々弄ったため、その機能もなくしていた‥ トンッ… クリフェイドは地面に無事着地すると、闇へと紛れ込む。 目指すは… 昨日、昼間に行ったセイントポール大聖堂――‥ .
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