-2-(入学間近、嵐の予感)

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それでも――‥ 「あの男の思い通りにはさせやしない」 コツ、 なるほど、この蝋燭立てが鍵か… クリフェイドは蝋燭立てを掴み、ぐっ…と押す。 ―― ガコン! 奇妙な音と共に開く床下、クリフェイドの足元にいつの間にか階段があった。 どうやら、蝋燭立ては階段のスイッチだったらしい。 奥に続く暗闇、息を殺して慎重に歩いていく… そのとき、 奥のほうで部屋から明かりが漏れているのが見えた。クリフェイドは僅かに眉を寄せ、足を運び、中の様子を伺う‥ その目に映ったのは――‥ 髑髏と蝋燭で囲まれた魔法陣の上に… 手足を縛られ、黒い布で目隠しされた‥…年の端もいかない幼い少年が… ぐったりと横たわっていた-- .
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