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それでも――‥
「あの男の思い通りにはさせやしない」
コツ、
なるほど、この蝋燭立てが鍵か…
クリフェイドは蝋燭立てを掴み、ぐっ…と押す。
―― ガコン!
奇妙な音と共に開く床下、クリフェイドの足元にいつの間にか階段があった。
どうやら、蝋燭立ては階段のスイッチだったらしい。
奥に続く暗闇、息を殺して慎重に歩いていく…
そのとき、
奥のほうで部屋から明かりが漏れているのが見えた。クリフェイドは僅かに眉を寄せ、足を運び、中の様子を伺う‥
その目に映ったのは――‥
髑髏と蝋燭で囲まれた魔法陣の上に…
手足を縛られ、黒い布で目隠しされた‥…年の端もいかない幼い少年が… ぐったりと横たわっていた--
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