-2-(入学間近、嵐の予感)

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「……我が名はカリヤ、理不尽なる世に… 死を運ぶ者。お前たちの命を狩りに来た…」 冷たく尖ったその声に、クリフェイドと敵対している彼らはぶるりと身体が震えるのを感じた 目元を覆うハーフ仮面、そこから覗く目は酷く冷めきった瞳‥ 彼らを細めた目で見据えると、クリフェイドは両手を振り、ナイフ4本を指と指の間に挟んだ。 ―― ヒューッッ !! キンッ…           ザクッ! 指に挟んだナイフを投げる… 頭、心臓、首… 的確に狙い投げられたナイフは急所を突き、次々と命を奪っていく ダッと駆け込むと、転がる死体からナイフを抜き取り、くるりと回転させると構えを変え… キンっ!           シャッッ!! 残りの人間を切り裂いていく。その光景はまるで… 罪人の命を狩り取る断罪者のようだった…。 .
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