-2-(入学間近、嵐の予感)

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――‥ チュン… 小鳥の囀りに目が覚めたクリフェイドはゆっくりと起き上がる… そこで、ふと気がついた。 「……此処は… 何処だ?僕は確か……」 顎に手を当て、ひたすら記憶を手繰り寄せるが… 朝に弱いこともあって中々頭が覚醒しない だが、クリフェイドは嫌な予感がして堪らない…… 何せ、今いる部屋が異常に、まるで王室のようなきらびやかで…… ―― ガチャ そのとき、扉が開いた。クリフェイドが視線を扉のほうに移すとそこには――‥ 憮然とした表情の金髪美形、鋭く威厳に満ち溢れた瞳… 威厳さを象徴とする衣装に、頭に乗る王冠 それは紛れもなく、亡くなった両親の後を若くして継いだ、この国の国王だった‥ .
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