-Zero-(中学編)

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さすがに毎日毎日付きまとわれたら、逃げたくもなる。何度か脱走を試みるも‥ 『だめですよ?坊ちゃん。さぁさ、子供は大人しくしておきなさい。ましてや、貴方はまだ病み上がりなんですよ?? 次に逃げようものなら…… ベッドに縛り付けますよ』 と、上品な笑みを浮かべて、さらりと、とてつもないことを言う昴に背筋がぞくり、とする… そのとき、僕は悟った。 この男は本気だ。そのうえ、昴にはSっ気があると思う‥ 恐らく、僕の気のせいなんかじゃない。しかも、怒ると"坊"という呼び名も"坊ちゃん"へと変わるものだから恐ろしい 渋々、僕は自室へ戻った。 .
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