舞い込んだ依頼

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舞い込んできた1件の依頼。 これがすべての始まりだった。 最近、我が物顔で街を歩きまわっている男。 そいつから。 大切なものを奪い返してほしいって。 彼女の話では亡くなってしまったフィアンセからの贈り物。 宝石として、価値のあるその指輪はーー。 怪盗を生業にしていたアイツにはただの獲物。 けれど、彼女にとっては……。 「宝石としての価値なんてどうでも良いんです……あれは、彼との思い出の指輪なんです」 大好きな人からの贈り物。 同じ女性として、放っておけない一大事。 彼女の笑顔を取り返す為にーー。 「お引き受けするわ」 わたしはアイツに近付いたの。 **********
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