5人が本棚に入れています
本棚に追加
舞い込んできた1件の依頼。
これがすべての始まりだった。
最近、我が物顔で街を歩きまわっている男。
そいつから。
大切なものを奪い返してほしいって。
彼女の話では亡くなってしまったフィアンセからの贈り物。
宝石として、価値のあるその指輪はーー。
怪盗を生業にしていたアイツにはただの獲物。
けれど、彼女にとっては……。
「宝石としての価値なんてどうでも良いんです……あれは、彼との思い出の指輪なんです」
大好きな人からの贈り物。
同じ女性として、放っておけない一大事。
彼女の笑顔を取り返す為にーー。
「お引き受けするわ」
わたしはアイツに近付いたの。
**********
最初のコメントを投稿しよう!