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いつも一緒の相棒。
力強い彼と仕事をするのが普通だった。
でも、あいにくーー。
昨夜から彼は仕事で留守にしている。
帰りは2週間も先。
そんなに待っていられない。
アイツが彼女の指輪を売り渡すかもしれない。
行方がわからなくなってからでは遅い。
だから、単独での仕事に踏み切った。
ウエイトレスに成り切って、アイツからオーダーを取る。
気が利くウエイトレスを演じながら……。
「ーーッ⁉」
「あ~可愛かったから、つい」
イヤラシイ手つきで触られた。
彼にさえ、まだ……。
個人的にも怒りを覚えていた。
それを我慢して。
数日間が経った頃ーー。
アイツがお宝を置いたまま、席を立った。
マスターがアイツの気を引いてくれているうちに。
用意していた偽物とすり替えて。
「ありがとうございました」
依頼は終了。
彼女の指には大切な贈り物が輝いていた。
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