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数日後ーー。
彼と集めていたお宝がなくなっていた。
この世界には良くある。
盗っては盗られて、盗られては盗り返して。
今回もまた。
ロワイヤルの世界に入り込んでいるのね。
お宝を守り通せない自分が情けない。
「彼に……なんて言おう」
せめて、1つでも多く集めれば、許してもらえる?
いつも無理するなって言われるけれど。
単独でもちゃんとお仕事が出来るのよって。
彼に守られてばかりじゃなく。
ずっと、隣を歩いていきたいからーー。
「ふふ、お仕事完了🎵」
悪党どもから戴いて、収納ケースにコレクション。
これを見た彼の反応が楽しみ。
のめり込むように増やして行った。
でもーー。
「また……減ってる」
集めても集めても。
お宝の数はなかなか増えていかない。
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