絶望

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降伏宣言をしてから、数日。 アイツからの執拗な攻撃は未だ、止まることはなかった。 泣きじゃくる姿を見兼ねた仲間たちが応援してくれるけれど。 アイツの仲間たちも参戦していて。 いつ、組織間の全面衝動になるかわからない状態。 「もう良いよ、みんな。誰かが傷付くのは嫌……お願い。アイツから手を引いて」 渋々ながら、争いの兆候が薄れていく。 そう、これでいい。 盗られたお宝のことさえ我慢すれば、報復は終わる。 あと少しの我慢だから。 自分を支えながら、終わりが来るのを待つ。
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