仮面

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その手に握られているのは 九人の集団とまったく同じ 真っ白い仮面だった。 「お前らにオリジナルの 力をみしてやる。」 彼はそう言うと 白い仮面を装着する …と同時に9人が 一斉にボク達に襲い掛かる。 (まずい! 1対9なんて歩が悪すぎるよ! 今度こそ終わっ…!?) バキイイイイイ… 僕は驚く事しか出来なかった。 吹っ飛んだ。 9人全員が。 最初は何が起こったか さっぱり分からなかったけど 助けてくれた男の子の手に 黒スーツが落とした鉄パイプが 握られていた事から判断すると それを使い撃退したのだろう。 「ウウウウウウウ………」 しかし吹き飛ばされた9人は 何事もなかったかのように 起き上がり再び襲ってくる。 「やっぱタフだな。」 しかし彼は全く動じなかった。 「オレの鞄、頼んだぞ。」 それだけ言って 学生鞄をボクに投げ 彼は9人の荒くれ者に 果敢に突っ込んで行った。 圧倒的不利な状況… しかし! ズドン!! ズドン!! ズドン!! 彼はプロボクサーすら 凌駕する右ストレートを 三連続で放ち敵の顔面に 惜しみ無く浴びせた。
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