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…闇の中から、照明の下に投げ出される少女。
「ぐわっ!!」
続いて放り出される青年。
「うっ!」
最後につまみ出された男の子。
「なんだよ!パパに言いつけるぞ~!」
照らし出された彼らの先に、軽装の船内着を来た一人の役人と部下たちが立ちはだかる。
「こいつらか?」
「はい。例のスペース団の一員です」
報告された役人の男が笑う。
「ハハハ。意外と楽勝なもんだったな…さぁて」
そのとき、シュッという鋭い音とともに高い天井のほうから一人の女がロープを使って蹴り込んでくる。
「うりゃーぁ!」
バタバタ倒れる役人と部下たち。
「ありがと!マミ」
「よかった、危なかった。…いい、みんな?」
女の合図に、ばっと駆け出す彼ら…。
「船内だから周りに注意して!いつやられるか分からないよ!!」
照明の中に続く廊下を駆けていく。
そして、まもなく鳴り始める銃声。
「あ!」
「リジュ、見てあげて!」
「おう」
男の子の声が突然消え去ったほうへダッシュする青年、リジュ。
構わず走り続けるマミと残りの仲間、少女ミルル。
「来たわねー!いくよミルル!」
「喜んで!」
「居酒屋じゃねーよ!」
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