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私の1番始めの記憶は、血が付いた天井と勝手に開く窓。
何歳なのかは分からない。
最近になって、始まりの記憶について、母に聞いてみたんだ。
だけど、天井には血は付いていないし、寝室の窓が勝手に開く所を母は見ていない。
寝室の窓の外は、2階で足の踏み場も無く、外から開けるのは不可能。
中には私が居て、私の目の前には誰も居ない。
ただ、窓があるだけ。
だから、母が開けた訳ではない。
アパートの外装を言うと驚いていた。
『良く覚えてるよね』
母は何も知らない感じ。
でも、気味が悪くて怖い所だったらしい。
小さな私は、誰も居ない所に話しかけたり見つめたりしてた、と聞いた。
当時、曾お婆さんが
『小さな子には見えるからねぇ』
と、言っていたらしい。
そう、霊的なモノが。
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