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小学5年の夏、母は私たち3人キョウダイを捨てて、出て行ってしまった。
2ヶ月と少しの間、親戚に預けられ、その後、父が引き取りに来た。
そして、父と父の女と私たち3人キョウダイの新たな生活が始まる。
これが恐怖の始まりでもあった―――
引き取られて幾日経っただろうか。
生活にも慣れ、新しい学校にも慣れた頃だった。
子供部屋で川の字になり、私たちキョウダイは寝ていた。
真夜中に、ふと目を覚ますと、酷い耳鳴り。
頭の中いっぱいに鳴っていて、怖かった。
飛び起きようとしても体を動かす事は出来ず、焦っていた。
私に何が起きたのか分からずに―――
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