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唯一落ち着けるのは、夜の公園。
滑り台のてっぺんに座って、公園の向かいの墓を眺めていると、不思議と落ち着いた。
このまま、あの世に連れて行ってくれないかな、なんて思ったり。
刃物で自分の体を傷つけても、自ら命を絶つ事は出来なくて、霊が迎えに来るのを待っていた。
来てはくれなかったが。
ある時、心で念じれば、霊が来てくれるかもしれない。と思った。
あの世に行けなくても、誰でも良いから傍に居てほしかった。
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