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「アウト、セーフ、アウト、セーフ、アウト―…」
「アウト…はぁ…」
いわゆる花占い…告白がアウトかセーフか、結果はあっけなくアウト…
「まぁ…あたり前だよなぁ…男に男になんて…」
アウト以外あるわけ無い。
「おーい…佐久間!掃除サボりか?」
「………!?」
「寺門に怒られるぞ。」
「…げ、んだ…」
噂をすれば登場…まさに俺が想いを寄せる男…源田幸次郎。
「…ん?花なんか持ってどうした?」
「いや…別に…それより、お前、さっき告白されてただろ?」
「ん?あぁ…あれなら断ったぞ。」
「…へ、へぇ…勿体無いなぁ…お前モテるのに…」
なんて言いながら凄いホッとしてる。
「佐久間もモテるだろ?じゃ、ちゃんと掃除しろよ?」
そう言って頭を撫でて去っていく源田。
「…反則だろ///」
無理だって分かってるのに…源田が優しくする所為で想いは大きくなるばかり…「はぁ…つくづく、諦め悪いなぁ…」
こんなに何かが続いたのは初めてだ。
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