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――――――――…
――――――…
「そろそろ…伝えたほうが、良いのかな?」
掃除を終えて部活の準備をしながらポツリと呟く。
「何をだ?」
隣に居た辺見が聞き返してくる…何だ、聞こえてたのかよ!
しかも源田も居るし。
「告、白だよ」
「告白ぅ?!お前好きな奴居たのか?」
「黙れ!」
「ははーん…鬼道さんか…俺分かっちゃたもんねー!」
「…っ…ちが…」
死ね、辺見!殺す!
源田が居るのに。
だが、源田は俺を奈落の底に突き落とした。
「ははは…それは無いだろ…男が男に…あり得ないだろ…」
「………っ…」
分かってた、筈なのに…本人に言われると辛かった。「…な、佐久、間?…佐久間?!」
気付いたら、涙が流れていた。
逃げろ…源田に軽蔑される前に…この場から消えろ!考えるより早く体は動いた。
「………っ……」
「…おい!佐久間!?」
(バタン)
「………。」
終わった…全部…
俺は、寮の個室に駆け込んでベッドに突っ込んだ。
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