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「…っう…く…」
終わった…全部…
「終わる事を望んでたけど…」
こんな終わり方を望んでいたわけじゃない…
「…これも…あれも…もういらない。」
手元の生徒手帳にも…アルバムにも、源田の写真をいっぱい集めた…女々しい…「…源田…」
顔を洗うため洗面所の鏡と向き合う。
「酷ぇ顔…」
酷い顔と共に、長い髪が目につく。
「源田に綺麗な髪って言われたのが嬉しくて…頑張って伸ばしたんだっけ…かなり伸びてたんだな。」
いつだったか…源田が俺の髪を綺麗だと言ってくれた…だから頑張って伸ばした…全く、何処の乙女だろうか…
「源田への想いを断ち切るには…」
この髪を―…
「捨てるしかない。」
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