君と俺は友達

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言えばいいんだストレートに… お友達になりましょうって 「なぁ、橋本!」 読書をしている君に話をかける 「なに?」 君は読んでいた本を閉じて俺の顔を見た 「あの…さ」 頑張れ、俺 なんで言わないんだ、俺 「ん?」 君は俺の顔を見ながら一言だけ言ってくる 「俺と…」 もう少しだ!!これで「お友達になりましょう」って言えば… 「………無理」 え!? 俺まだ何も言ってないのに 「なんで?💦」 なんでだよ…本当にまだ何も… 「だって俺ら男だぞ?」 君は何言ってるんだ 異性としか友達になっちゃいけないとでも思ってるのか 「いや、男も女もないよ!!💦」 俺は慌てた動作を見せて君に言っていた 友達でいるのがダメなのか… 「…」 黙り込んでいる君は冷たい視線で俺を見てくる ずっと黙ったまま 決めた………俺は諦めよう 「橋本…お前といい友達になりたかったけど無理なんだよな」 あれー、何でだろー なんか俺泣きそー 「じゃあ俺帰るな」 ああー、ダメだー 涙が出てきそー 後ろを振り返り廊下に出ようとしたとき 「ちょっと待って」 君の声が聞こえた こんな時に呼び止めないで欲しいのにな 振り返った俺は 「…」 黙ったまま君の目を見た 「もしかして…友達になろうって言おうとしてくれたの?」 は? 「何言ってんだよ!!!そうだよ!最初っから!!けど橋本は…!!」 え… 何で俺キレてんだ… おもちゃを取り上げられた子供みたいに… 俺今めっちゃくちゃ格好悪るいじゃん
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