0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「おりゃぁぁあぁぁあぁ!!!!」
俺は君を助けるように男の背中に飛び乗った
「んだこいつ?!」
「そんな事して恥ずかしくねぇのかお前ら」
俺は君の両腕を固定している男の腕を思い切り噛んだ
「いってぇぇえぇ!!!!!!!!」
これ以上力を入れたら俺の歯が折れるんじゃないかってぐらいに…
男は君の両腕を解放していた
君は俺に「いくぞ」と言って
勢い良く走り女の子の腕を掴んでいる男に飛び蹴りをした
ドンッ!!
「?!イテェな!!!!!!」
男はその場で倒れ込んだ
「ほら、二人ともいくぞ」
君は女の子の腕を握りしめて
俺の手までも握っていた
三人は息が乱れながらも走り続けた
君と繋いでいる手が汗のせいで
びしょびしょなのがわかる
ドクン…ドクン…ドクン
俺の心臓が脈を打っている
まさか…俺…君に心臓の脈を打ってるのか?
いや違う
走っているから心臓が速いんだ
何考えてんだ俺…
最初のコメントを投稿しよう!