俺が知っている君

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「おりゃぁぁあぁぁあぁ!!!!」 俺は君を助けるように男の背中に飛び乗った 「んだこいつ?!」 「そんな事して恥ずかしくねぇのかお前ら」 俺は君の両腕を固定している男の腕を思い切り噛んだ 「いってぇぇえぇ!!!!!!!!」 これ以上力を入れたら俺の歯が折れるんじゃないかってぐらいに… 男は君の両腕を解放していた 君は俺に「いくぞ」と言って 勢い良く走り女の子の腕を掴んでいる男に飛び蹴りをした ドンッ!! 「?!イテェな!!!!!!」 男はその場で倒れ込んだ 「ほら、二人ともいくぞ」 君は女の子の腕を握りしめて 俺の手までも握っていた 三人は息が乱れながらも走り続けた 君と繋いでいる手が汗のせいで びしょびしょなのがわかる ドクン…ドクン…ドクン 俺の心臓が脈を打っている まさか…俺…君に心臓の脈を打ってるのか? いや違う 走っているから心臓が速いんだ 何考えてんだ俺…
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