謎の少年

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  騒ぎの中心部へ着くと10~15体くらいの数の魔物の中心に何かが居るようだ… 森の魔物は理性が無いに等しい…このような低俗が同じ魔族というのが何とも言い難い… ウィル「おい…何を下品に騒いでいる?」 魔物「関係ねーだろ」 ウィル「確かに関係無い…ならば貴様らにも関係ないだろう?俺が今から何をしようがな…」 と言って取り敢えず“何か”の前に割り込んだ そこで恐怖に顔を染めガタガタと震える男と出会った… 見たことのない衣服 見たことのない持ち物 魔力はおろか精霊力、妖力、霊力すら感じられない ウィル「貴様…どこから入った?」 「あ…あ…」 恐怖でうまく喋れないのだろう、震える両手で抱え込んでいたものがスルリと地面へ落下した ウィル「ッ!?」 手から落ちたのは古びた本だった この本は選ばれし者しか手にとることは出来ないと古(いにしえ)から伝えられているもの… 資料でしか見たことの無かった本が実在していたとは驚いた… ずっと迷信だと思っていたからだ…正直、実物を目にするまで信じていなかった この男が選ばれし者ならば殺すわけにはいかない 何らかの力を持つ者だろう…  
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