羅神眼

2/5
前へ
/146ページ
次へ
燐音Side―… “私の羅神眼(ラシンガン)をその身に受けてみるか”と言った刹那凄まじい殺気と身体に重くのしかかり苦しいほどの圧力(プレッシャー)が放たれる ザフィロードに向けられているはずのそれでも辛いのに向けられている張本人は僕の倍だろう… “名の通り戦いを好む修羅、即ち神の眼だ…” と言って口元をつり上げた瞬間ゴォッと目を細めてしまうほどの突風と恐ろしく強い光が右目から放たれ 右目を隠す前髪がそれでなびいている 右目は血のように紅い色をしていた アルリオンはゆっくりとした動作で右の掌(てのひら)を口元に近づけた “舞え―…花弁の舞” アルリオンがそう呟くと右の掌(てのひら)に淡い赤色に光る大輪の花が現れた “暴華嵐舞(ボウカランブ)” と言ってそれに息を軽く吹きかけると不規則な円上を描きながらザフィロードの方へ向かう ザフィ「灼炎(シャクエン)」 ザフィロードの周りを炎が守るかのように囲っている アルリオンはソレを見ると口元を静かにつり上げて手をクロスにした “飲み込め―…河川の盾” 淡いブルーに光るひし形の盾がアルリオンの前に現れた “水離禁解(スイリキンカイ)” と言った直後盾が崩れ津波のようになりザフィロードを飲み込む  
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加