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「そんで、こっちに来てからはちゃんと学校にも通っていたわ。でも日本にいても同じだった。金を持つが故に奢る同級生に塗れる生活が嫌で、また私は逃げ出した。
私の今までの人生のトラブルには、全て金が絡んでいたのね」
私はそこまで言って、後はみんなも分かる通りと話した。
互いの身の上を語り合った私たちは、再び待ち人の来る方向を見つめていた。
「あなたも、辛い目に遭ってたのね」
「自分が原因で周りが狂っちゃったあなたの方が、よっぽど辛いでしょうに」
「そうかな。あ、そういえば日本語ペラペラよね。何処で勉強したの?」
「あぁ、小さい頃一緒に過ごしていたメイドの半分は日本文化に興味を持ってて、その人たちが日本語を喋る時があった。で、暇潰しに習っていたことがあったの」
「へぇ、ちょっと勉強しただけでそこまでペラペラになっちゃうんだ」
「日本に逃げてきてから身についたのよ。彼女たちも間違って覚えたような言葉もあったから」
私がそう答えた瞬間、ドシンと地面が揺れる音が響いた。
「おぉい2人とも、スバルさんから連絡が来たぜ。すぐ近くにいるってよ!」
「分かったぁ。まったく、待たせてくれる」
「本当に、その通りですね」
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