5章

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『キャスリム収容完了。エアハッチ閉じます』  やっとこキャスリムの収容が完了し、ハァと一息吐く。もうこんな狭いとこ嫌だ、早く出よ。 「うわぁ、酷ぇなこりゃ」 「戦闘に出たんだから、このぐらい傷付いて当然だ」 「そうは言っても、肩や膝のアーマーが吹っ飛んどるじゃないか」  エンジンを切ってコックピットの中から這い出すと、男衆が口々に今のキャスリムへの感想を漏らしていた。 「し、しょうがないでしょ。キャスリム1機でここまで戦ってきたんですから」 「そうだったな。スバル、今日は大変だったろう。早めに横になりな」  流石はリキさん。こういう時の対応はしっかりしてまさぁ  さて、お言葉に甘えてさっさと英気を養うと 「スバルっ!!」  したかったんだけど、運転席の方からフローラが飛び出し、おれに飛びついてきた。  足腰に力の入らないおれは、勢いにやられてその場に倒れてしまう。 地味に痛い……。 「スバル、大丈夫か?怪我とかしてないか?痛いところとか、息苦しかったりしないか?」 「ぅ、あぁ――」  あ、あかん。フローラの質問に答えてないのに、意識が、とお、く…………
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