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『キャスリム収容完了。エアハッチ閉じます』
やっとこキャスリムの収容が完了し、ハァと一息吐く。もうこんな狭いとこ嫌だ、早く出よ。
「うわぁ、酷ぇなこりゃ」
「戦闘に出たんだから、このぐらい傷付いて当然だ」
「そうは言っても、肩や膝のアーマーが吹っ飛んどるじゃないか」
エンジンを切ってコックピットの中から這い出すと、男衆が口々に今のキャスリムへの感想を漏らしていた。
「し、しょうがないでしょ。キャスリム1機でここまで戦ってきたんですから」
「そうだったな。スバル、今日は大変だったろう。早めに横になりな」
流石はリキさん。こういう時の対応はしっかりしてまさぁ
さて、お言葉に甘えてさっさと英気を養うと
「スバルっ!!」
したかったんだけど、運転席の方からフローラが飛び出し、おれに飛びついてきた。
足腰に力の入らないおれは、勢いにやられてその場に倒れてしまう。
地味に痛い……。
「スバル、大丈夫か?怪我とかしてないか?痛いところとか、息苦しかったりしないか?」
「ぅ、あぁ――」
あ、あかん。フローラの質問に答えてないのに、意識が、とお、く…………
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