5章

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♂♂♂ 「早急に対応策を打ち出すべきです。今も恐怖に震えている国民が大勢いるんですよ!」 「対応策だと?ではどう対応してみせればよいのかね。あの社会の負け組どもの拠点は不明、次に攻撃される場所も不明。更には、自衛隊すら凌駕する兵器を独自に生産し投入してきているんだぞ」 「だからといって、何も出来ないから何もしないということは間違っています!」 「偽善者ぶるな青二才が!先立つ物もない国に、内乱をどう沈めろというのだ」 「ならば、国民を代表する我々が私財を投入すればいい。使い道に困って銀行に預けっぱなしの大金があるはずだろう!」 「貴様、公私混同は社会人としての最低限のルールも破ることになるんだぞ!政治家が率先してやってどうする?」 「国内がこんな状態だというのに、まだ自分の手に入れた金が大事なのか!」 「何だと!?吐かしたな半人前がぁっ!政治の難しさも知らないタレント上がりがほざくんじゃないっ」 「タレント上がりだとしても、彼の主張は正しい!我々政治家は、こういう時にこそ国民の明日を決める存在として」 「なら、一時の思い上がりでホームレスにでもニートにでも成り下がるんだな!」 「くそじじい共がっ!理屈ばかりごねて、結局何もしたくないだけじゃないか!」  
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