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「車両!行け!」
最初に2台の機動車が死体の群れに向かっていった。
死体まで後、十数メートルの所までくると機動車に備え付けてある機関銃(ミニミ軽機関銃)を撃ち放った。
歩兵の持つ小銃よりも遥かに威力があるので死体共も直ぐに倒せる。
「続いて歩兵!走れ!」
一斉に走った歩兵達。死体の層は機動車が削ってくれているので大分楽だ。
更に後ろから機動車が援護してくれる。
「死んでたまるかぁぁっ」
渡利も鳳も須藤も他の自衛官達も叫び…撃ち…走り…全員が死力を尽くして戦った……………
気付けば周りの仲間達は既に寝ていた。
腕時計を見ると9時を回っていた。
「俺だけかよ……」
鳳は嫌な予感がした。
急いで看護師や患者が寝ている売り場に戻った。
「やっぱり……」
鳳は溜め息をついた。
ここには自衛官の姿は無く、居るのは救助者だけ。そして仲間達は皆、寝てしまった。と言うことは…
「見張り…押し付けられた~」
鳳は今晩、寝れない事を覚悟した。
夜の1人での見張りは暇だった。
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