最初の夜明け

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「んっ…う…ん」 目が覚めた。見えるのは天井だけで、自分の所だけに蛍光灯が点いてる。 「ここは…?」 上半身だけを起こして辺りを見渡す。周りは暗くて何があるかも見えない。 「ふぅ……」 再び横になり溜め息をつく。 スゥー スゥー 「ふぇ!?」 誰かの寝息が聞こえた。再び上半身を起こして探す。寝息をたてている者は自分の太ももの近くにいた。 「隼人……」 スゥー スゥー 「…………」 学校に居た時と同じ殺意がこみ上がってきた。 綾は青沼の隣にバットが有ることに気付いた。 ベッドから出で、バットを握りしる。 「隼人…」 バットを高く振り上げる。 「先生の為に……死んで!!」 青沼の頭にめがけてバットを振り下ろそうとした瞬間だった。 ヒュンッッ 「きゃ!?」 目の前を一本のナイフが通過していった。 ナイフが飛んできた方向を見ると暗闇の中から少女が現れた。 「おはようごさいます、本庄様。お早いですね」 その少女はにっこりと微笑んできた。
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