39人が本棚に入れています
本棚に追加
「んっ…う…ん」
目が覚めた。見えるのは天井だけで、自分の所だけに蛍光灯が点いてる。
「ここは…?」
上半身だけを起こして辺りを見渡す。周りは暗くて何があるかも見えない。
「ふぅ……」
再び横になり溜め息をつく。
スゥー スゥー
「ふぇ!?」
誰かの寝息が聞こえた。再び上半身を起こして探す。寝息をたてている者は自分の太ももの近くにいた。
「隼人……」
スゥー スゥー
「…………」
学校に居た時と同じ殺意がこみ上がってきた。
綾は青沼の隣にバットが有ることに気付いた。
ベッドから出で、バットを握りしる。
「隼人…」
バットを高く振り上げる。
「先生の為に……死んで!!」
青沼の頭にめがけてバットを振り下ろそうとした瞬間だった。
ヒュンッッ
「きゃ!?」
目の前を一本のナイフが通過していった。
ナイフが飛んできた方向を見ると暗闇の中から少女が現れた。
「おはようごさいます、本庄様。お早いですね」
その少女はにっこりと微笑んできた。
最初のコメントを投稿しよう!