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「…………」
その場の空気が固まった。
「………何で?」
「本庄様は勘違いをしています。それを知ってもらう為です」
「勘違い?私が?どんな?」
「私からではなく、お友達の皆様に聞いて下さい」
「………」
「下にご案内します」
小夜は綾に背を向けるとそのまま歩いていった。
「………しょうがないわね」
綾も続いて歩いていった。
2階 喫茶店
「ここにお座り下さい。飲み物は何がいいですか?」
「カプチーノをお願い」
「はい」
小夜は店の奥へと入っていった。
「何を考えているのかしら……」
小夜の行動に疑問を覚えた綾。
「自分が殺されそうになっても隼人を守り、更にお世話までしてくれるなんて……お人好しも良いところね」
う~んと考えると小夜が出てきた。手にはマグカップと皿が1枚。
「カプチーノとスクランブルエッグです。どうぞ」
綾の前に置かれた朝ごはん。
「ありがとう」
綾は久しぶりの食事をとった。
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