一つのおとぎ話

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一つのおとぎ話

月の綺麗な夜、母は娘に読み聞かせるために一冊の本を手に取った ――――今日は…この話にしましょう… 母の顔に浮かぶ少し悲しみに気づき問いかけた ――――どんなお話なの? 少し哀しみを帯びた微笑みを浮かべ優しい娘に母は答えた ――――とっても悲しいお話よ…、貴女も大きくなったから話す大切なお話 大切な娘だからこのお話を聞かせたいと思い ――――昔々のこの国の元になったお話よ…
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