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昔々、まだ大陸に名もなかった頃のお話
幸せな夫婦の間に子供が生まれました。
その子には魔力が…、魔法を使う力がありません。
夫婦は可愛い赤子に喜び、赤子に力がなかったことに悲しみました
この世界で魔法が使えないと言うことは生きるために必要な力が無く異端の存在だからです。
それでも夫婦は赤子を大切に育て
たくさんの愛情を注ぎました
夫婦は思いました
――――この子に…この子だけに力が無いのは、きっと奇跡の子どもだから
だから大切に優しさを教えなければと
優しい夫婦は愛しい子を大事に抱きしめこの子に幸おおからん事を願いました。
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