episode1

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「ヒロちゃん?」 「あ?おー、唯。待ってたんだぜ」 この男の子は相田弘樹、通称ヒロちゃん。 ヒロちゃんって呼んでるのは私だけなんだけど。 金色の髪に耳には何個もピアスがあって。 うちの学校はブレザーなのに一人だけ学ランを着ていて。 自称不良らしい。 ヒロちゃんとは中学からの友達で仲良くしてくれてる。 「こんな所で待ってくれるなんてどうしたの?」 「たまにはいいだろ。ほら、荷物よこせ。行くぞ」 「はーい?」 私の鞄を自然に持って行かれてしまった。 ヒロちゃんの背中を追い掛けて校舎へと入って行った。
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