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「ヒロちゃん?」
「あ?おー、唯。待ってたんだぜ」
この男の子は相田弘樹、通称ヒロちゃん。
ヒロちゃんって呼んでるのは私だけなんだけど。
金色の髪に耳には何個もピアスがあって。
うちの学校はブレザーなのに一人だけ学ランを着ていて。
自称不良らしい。
ヒロちゃんとは中学からの友達で仲良くしてくれてる。
「こんな所で待ってくれるなんてどうしたの?」
「たまにはいいだろ。ほら、荷物よこせ。行くぞ」
「はーい?」
私の鞄を自然に持って行かれてしまった。
ヒロちゃんの背中を追い掛けて校舎へと入って行った。
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