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ヒロちゃんは鞄を持ったまま男子の下駄箱へと行ってしまった。
そこまで重くないから大丈夫なのに。
ヒロちゃんは皆に怖がられてるけど、本当はとっても優しい事、私は知ってる。
ひらり
下駄箱を開けると何かが降ってきた。
白い便箋の表には綺麗な字で〈種村唯様〉って書いてある。
私に手紙?
中から手紙を出してみた。
「親愛なる種村唯様・・『俺は貴方が好きです。好きで好きで昨日の夕飯も喉を通らない位好きです。今日の放課後屋上に来てください、待ってます。S・M。・・・ふぅん、誰なのかバレバレね』
「ってエリ!何人の手紙読んでるの?」
いつの間に来たのかエリが手紙を朗読していた。
「ふふ、番犬君も大変ねぇ」
「番犬君?そんな人いたっけ?」
「おい誰が番犬だ宮園」
あれ、ヒロちゃん。
ヒロちゃんって二つ名前持ってたの?
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