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はっきりと耳に届いた言葉。 好きって言葉。 「あの、これは・・何かの罰ゲーム・・・?」 だってそうとしか思えない。 うちの学校の王子様が私の事を好きだなんて。 私の言葉を聞いて望月君は怒った顔で私に言った。 「罰ゲームなんかじゃない、俺は、本当に種村さん・・いや、唯が好きなんだ」 望月君の足が一歩前へと出る。 何故か私の足は一歩後ろへと下がった。 また望月君の足は一歩前へと出る。 私の足も一歩後ろへと下がる。 それを何度か繰り返している内に、私の後ろは壁でもう下がれない状況になってしまった。
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