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宙「さてと、今のうちに・・・フフフ」
宙は赤い液体が入った小ビンを取り出した。
宙「えへへ・・お義兄ちゃんが悪いんだよ。素直に薬を飲まないから・・・!」
宙は空のカレーに赤い液体を大量に振り掛けた。
その時ちょうど空が戻ってきた。
空「ねぇ宙、荷物、見当たらないんだけど?」
宙「あれ?そうだった?後で探すからお義兄ちゃんはご飯食べてて。」
空「うん、りょーかい」
空は赤い液体が大量に掛かっているカレーを口に運んだ。
空「ムグ・・ムグ・・・!!!」
宙「どう、お義兄ちゃん?
激辛“タバスコ゛カレーは?」
空「!!!!????」
空の悲鳴は声にならない!
宙「さて、ここでお義兄ちゃんに提案があります♪」
空「〰〰〰〰〰!!!?」
空は呻いている!
宙「ここに、甘いジュースと、タバスコがあります。」
宙は例の液体と、タバスコを取り出した。もちろん、その間も空が何も飲まないようにブロックしている。
空「~!?。」
宙「お義兄ちゃんはどっちが飲みたい?」
空「あ・・く・・ま・・!」
空は半分涙目で宙を睨んでいる。
宙「さあ、薬を飲むか? タバスコを飲むか? 二つに一つだよ♪」
空(うぅ〰!いったいなんなんだよう!なんでそこまでして、薬を飲ませようとするんだ?マジで口が痛いんだけど!)
宙「もう、お義兄ちゃんは本当に心配性だなあ。大丈夫だって、この薬は害はないし、むしろ、いいことがあるのに。」
空(〰!!もう、ダメ!限界!ここは腹をくくるしかない!)
空は宙から例の液体を奪って一気に飲み干した。
そしてダッシュで台所へ行き、水を浴びるように飲んだ。
空(少しは、ましになったかな・・・? そうだ、宙にいろいろと、問い詰めなくてはならない!!)
空「宙!いったい!あの薬はいったいな・・に・・?」
不意にめまいがしてその場に空はへたりこんだ。
空(あいつ、害がないとか言っておきながら・・!)
宙「こっこれは・・・!」
宙は瞳をキラキラさせながらこっちを見ている。
空は薄れていく意識の中で あいつ、後で必ずシメる! 鼻からタバスコ流し込んでやる!と決意した。
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