永久の命

2/10
前へ
/158ページ
次へ
幻想郷、竹林… ???「ふぅ…まさかオペが必要になるとはね…」 ???「お疲れ様です師匠 おかげで人里の住人も無事だったんですからよかったじゃないですか」 その竹林を移動する2人の女性がいた 1人はその身にブレザーを纏い、銀色の髪を腰まで伸ばしている ただ、その少女の頭にはウサギの耳が生えていることから、彼女が人間でない事が分かる ???「そうね 命が無事だっただけ良しとしましょうか」 もう1人はというと、外見に人外の特徴はない ただ、その女性が身に纏っている服は半分が青、半分が赤といった変わったデザインだった 「………………………」 その時、どこからともなく声が聞こえてきた ???「師匠…今何か聞こえませんでしたか?」 周囲を見回しながらウサギ耳の少女がもう1人の女性に尋ねた ???「うどんげにも聞こえたみたいね… 迷いの竹林に誰か迷い込んだのかしら…」 ウサギ耳の少女、鈴仙・優曇華院・イナバ、通称うどんげに答えながら女性も周囲を見回す 「…………ぁぁぁぁぁぁぁ……」 先ほどよりも声がはっきり聞こえてきた 鈴仙「…すみません師匠…あれ…なんでしょう?」 そう言いながらうどんげは僅かに見える空を指差す そこには黒い何かが空から降ってくるのが見えた ???「…人…かしら?」 若干唖然としながら女性も答える 「……うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 そうこうしているうちに、人影は竹林に音を立てて落ちて行った 鈴仙「ひゃあぁぁぁぁ!?しっ師匠!!人が降ってきましたよ!?」 ???「はぁ…またスキマ妖怪の仕業か… うどんげ、私があの人影を回収しに行くから、貴女は先に永遠亭に戻ってオペの準備をしておきなさい」 そう言って女性は鬱蒼と生い茂る竹藪の中に消えて行った
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

215人が本棚に入れています
本棚に追加