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私と銀次は放課後に待ち合わせをして、大岡小学校に行ってみた。
するとそこで偶然、私の小学校の時の担任だった小沢先生に遭ってしまった。
「おお、正幸と銀次、久しぶりだな。今日はどうした……珍しいな。」
「うん。何だか小学校が懐かしくなって遊びに来ちゃった。先生元気?」
平静を装いながらそんな言葉が自然に出た。
「おお、俺は元気だよ。正幸、勉強頑張ってちゃんとやってるか?」
「勉強なんて頑張ってないよ先生、だって俺今、中学でつっぱってるんだぜ。」
先生にそんな事を言っても喜んでもらえる訳でも誉められる訳でもないのに、それを誇りたい気持ちがあった。
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