朝の匂い

5/7
前へ
/201ページ
次へ
私が今迄の人生を他人から観れば冗談のようにいい加減に生きて来たので、ほおずきという名前も冗談で付けようとしていると母は思っているのである。 「冗談じゃねえよ!優しそうでいい名前じゃねえか!その辺にある名前が駄目だってんなら桜とか梅子って名前の人はどうすんだよ!俺は迷ったんだよ!ほおずきにしようか、くらげにしようかって!」 こういう事を言ってしまうから、私は人から信用されないのである。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

362人が本棚に入れています
本棚に追加