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孤児院の生活は色々なことがあって楽しかった
だが両親の事も忘れたわけではなかった
国内で過去最高点をとりつづければ新聞・テレビに報道されると安易な考えで勉強した
だが、放映される時間なんて24時間の中の数分
新聞に載っても毎日特集されるはずもない
少し有名になっただけで有名人にはならない
でも孤児院に出来るだけ負担を掛けないように、勉強して国内で一番頭のいい大学に通った
大学通いのため、孤児院にいる時間は少々だが引き延ばしてもらった
唯でさえ時期を伸ばしてもらっているのにこれ以上孤児院に迷惑をかけてはいけないと思い大学に通っていない時間は全てバイトにあてた
大学卒業が迫り、とうとう、孤児院を出ていかなければならない時期が迫っていた
なりたいものはなく、将来に悩んで居たとき、突然両親の事を思い出した
そして両親を探し出すことを決意した
手がかりは持ち歩いていた指輪だけ…
生計はバイトのお金と両親が貯めていてくれたらしい自分名義の通帳を貰ったのでそれで立てることにした
バイトの金と通帳の金額は数年間なら生活するのにも困らないほどの金額だった
それからすぐに孤児院に別れを告げ自分の家に向かった
両親に関する手がかりを探す為だ
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