シアン[過去]-親の喪失-

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なかなか戻ってこなかったので 扉を開けて覗いてみると 玄関には警察が居た 「これをお書きください」 白い紙を手渡す警察 「はい」 素直に受け取るその人 「あれ?その子は?」 見てたの見つかっちゃった… 怒られるかな…? 「その子が、今、戴いた 行方不明届けに書く人の子供です。 シオン君おいで~」 「引き取ったんですか? 凄いですね!」 「私の力不足で、 引き取れませんでした…」 「弧児院に入れるんですか…?」 「えぇ… シオン君今日からだよね~?」 「頑張れよボウズ」 警察の人はにっこり笑って 頭を撫でてくれた 「うん!頑張る!!」 「はい、書き終わりました」 「はい、どうも。 では、僕はこれで!」 その人が紙を書き終え 警察に手渡すと、 警察は帰っていった 「もう少しでお迎えくるよ~」 「用意したから大丈夫!遊ぼ!」 「そうね。何して遊ぼっか?」 それから、 弧児院の人が迎えに来るまで 僕のしたいことをさせてくれた そして、お迎えが来た ピンポーン 「はーい」 インターフォンに答えて、 玄関に向かうその人 玄関から少し喋り声が 聞こえてきたと思ったら 僕を呼ぶ声が聞こえた 「シオン君~? お迎えの人が来たよ~? 荷物持っておいで」 「うん!」 用意してあった荷物を持つと 走りながら玄関へ向かった
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