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それでも、魔女は青年を拒めなかった。
自分を手に入れる為に数多の人間を犠牲にした青年を、拒めなかった。
青年だけが魔女を人間として扱った。魔女に願わなかった。魔女に求めなかった。側にいる事以外は。
青年に惹かれてゆく魔女は青年にある誓いをした。
魔女は青年に仕える。子孫代々。恋仲としての刹那よりも主従としての永遠を。
青年も魔女の願いを理解し、快諾する。
魔女は魔女の家を、青年は青年の家を続かせ、未来永劫側にいる契約。
やまない雪の中、魔女は薄く紅に頬を染めて。
青年は、納得したように頷き。
誓い合った。
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