3:追憶のフラペチーノ

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「依斗……っ」 最初に彼の目に飛び込んで来たのは白い天井であった。 淡い光に包まれている。 その真横で泣きじゃくるのは、メイド服の早桜である。 「ここは……?」と彼が口を開くと仁王立ちをして腕組みをする日向が不機嫌な声で口を開いた。 「病院。3日、寝てたんだ」 「3日も……?!」 ガバッと身体を起こしたが、全身に電流が走ったような感覚に襲われる。 つまり、痺れと痛みが身体を貫いた。 まるで、自分の身体ではないような不快感に冷や汗が出る。 「身体に異常はない。ドクター曰く、精神のバランスが崩れているせいだそうだ。……意識に身体が付いて行けないから、痙攣や意識障害が起こるんだとさ」 日向は淡々と言ったが、それが簡単でないことは一目瞭然である。
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